遅れてブログ書くと、こういうホットな話題も一ヶ月後のアップ(笑)。でも、月刊誌のレビューはこういう時間の寝かし、があったのです。で、この優秀な月刊誌もこのご時世、休刊に追い込まれてしまったのだ。で、この日は青山一丁目の246沿いにある編集部を利用してのお別れ会が開かれたのでした。ビジュアル系カルチャー雑誌はもともとが、実売ベースよりも広告収入だのみだっただけに、このサブライムショックとネットの出現による広告モデルの変化にはついていけなかったのだろう、ということは、誰でも予測できることでしたが、その点に関しては、手堅いノウハウと浮気性でない優良な広告主を持っているはずのエスクワイア浮沈も波間に沈められてしまったってことです。昨年のSF特集なんてタイムリーだったし、ニューヨーク特集は常に予測以上の情報がいつも集められていましたよね。お別れパーティーは、ここに爆弾を落とせば、日本の業界人が灰燼に帰すほどの人々が集まっており大盛況。まあ、雑誌とともに時代のオイシイ汁を吸った人々の胸中には、あのときのロンドンやバハマの思い出が甘く切なくよぎったに違いない。
それでもって私、意外にも編集部に来たのは初めてだったんですね。いやー、これって、あこがれのNYソーホーのクリエイターオフィスですかい? と言うようなすんばらしい環境がななんと、都会の一等地に存在していたのだった。と、急に頭の中で電卓が点滅。うーん、この固定費のバランスの悪さが、もしかしら、浮沈感に開いた穴、だったのかもしれん。この時代、彼らの作り出してきたようなカルチャーの水先案内人のようなコンテンツは、よりニーズがあるのに、雑誌(こういうオファスの張り方も含め)というインフラが時代に合わなくなっただけかもしれませんねえ。
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