江戸時代に生まれた寿司とは、小腹がすいた時に屋台でつまむ、世界初のファーストフード。反おふくろの味であり、反接待。江戸のワーキングクラスがその場の”枠”で盛り上がる、遊び心に満ちたものでした。「女ひとり寿司」の著者、湯山玲子がひとりで高級寿司屋をクルージングしているうちに、思いついた振り袖姿の出張寿司屋<美人寿司>プロジェクト。
グラフィックデザイナー松本弦人さんとエディター&ライター川勝正幸さんの合同出版パーティーに招かれた料理好きの湯山玲子が、「ローストビーフでもいっちょう焼いていきますか?」と、申し出たところ、「あんた今、寿司の本まとめてるんだったら握ってみたらどうよ」なんて言葉のノリで産声をあげた「美人寿司」。(その際、上野毛にある名店「あら輝」のご主人にお寿司の“いろは”を伝授していただきました)そもそも美人が握るお寿司で「美人寿司」って名付けたのも何を隠そうこのパーティーの主役であるお二方なんです。“美人はいずこ??”なんて意見のある方はどうぞこのお二人まで。