ホントは即書くことが、ブログの命なのだけど、なんやかや忙しくて、いまやっと、一週間前、4/25の「美人寿司の夜」のソーカツを書くことにします。
コシミハルさん、ミキサカタさん、そして、小学生天才ピアニスト<少女A(あえて、名を伏す)という様々なピアノの響きをクラブに展開させた、「夜 のピアノ~ピアノと蓄音機とバレリーナによる世界で一番小さなカヴォー」は、250人以上のお客さんに来ていただいてみごと幕を閉じました。
今回の試みの一番最初にピアノを持ってきたのは、やっぱりそれが主宰者である私の記憶と脳に最も時間をかけて深く刻み込まれている音色だからでしょうね。
コシさんと私は実は同年代。しかも、両親が音楽家という環境なので、コシさんの作る音楽にはほとんど他人事とは思えない要素が十重二十重に存在しているの です。個性も体型も存在感もほとんど、真逆の感じで生きているふたりですが、生き別れの双子をみるような、いや、選び得なかった私の人生をみるような、と いうかね。
実際、彼女が毎年一回のペースで続けている、座席ホールでの「ミュージック・ホール」は、音楽の奇跡、のようなステージなのですが、それを、本当の今のリアルな、”ミュージック・ホール”に喚び活けたのが今回でした。
可愛くて、毒があって、ユーモアがあって、きりりとウマイ、というステキな時間がそこにはあったと思います。
蓄音機のマーク兄弟もがんばってくれました。
ラッパの前に陣取って、耳を傾けている人。電気的な大音響ではなく、空気に漂うほどの音色を会話と会話の間の沈黙に聴いている人。と、こういうパーティー 空間を体験すると、いわゆる、クラブやラウンジに絶対に必要と信じ込んでいる音というものがいかに根拠がないか、そして、紋切り型になってしまっているか がわかるというものです。
ド頭の演奏をやってくれた、スクリャービン+サティー+バッハの天才少女Aは、詳しくは記述できませんが超弩級の逸材でした。10歳のコンクール荒らしの 彼女のピアノを聞くまでは「明るい超絶技巧天才コドモ」系の弾き方だろうと思いきや、大違いで、どちらかといえば、暗い、そして情念やメランコリックな情 熱と抑制の世界。コレはこれで絶対に、コンサートとして近々、昼間の時間にフューチャーさせていただきたいと思っている次第。
ミキサカタさんは、美人ちゃんでなかなかいい曲を書く、才能あるアーティストと思っていましたが、これほど、エンターテイメントに計算され、チャーミング な構成、セルフプロデュースが出来るとは思ってもみませんでした。コシさんや少女Aと違って、他の才能と対話するようにノリを出していくコラボ型の才の持 ち主で、AOさん、イーガル君といった、特異な才能をのらせて自分のものにしてしまう、マジックをやってのけていましたね。イーガル君の美男子ぶりと並ぶ と、ルックスも浮世離れしているし。
寿司は・・・・、そうですねー。感想を言えば、「オトナがあんなに寿司に群がっていいものか」、と。いや、うれしいんですけれどね。今回、アジもサバもいい〆具合だったし。でも、次からはやっば、握らんといかんかな、とも思いましたけどね。
スタッフのみなさん、お客様、あらためて、どうもありがとうごさいました。
次回は、六月の末頃、テーマは、スパゲティーが絡む、とだけ言っておこう!
コシさんと蓄音機をオペーレーションしてくれた、シェルマンの八重樫さん(右)、
左から、イーガル君、ミキサカタさん、私、ヘアメイクをやってくれた
富沢ノボル君。
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