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本日、2/11(水)建国記念日の13:00〜14:30、私が企画にも大協力したラジオ特番『オンナnoミカタ』NHKラジオ第一にて放送されます。
これ、凄いっすよ! NHKはこの数年、セックスレスを有働アナの朝の番組で取り上げたり、女性の動向を正確に伝えようとしていますが、私が出演する第一部のテーマはズバリ「”性”と”制度”の狭間に生きるオンナ達」ですから。
ともに出演するゲストは、近代家族論などで健筆をふるう千田有紀さん。何せイントロは、全世界一億部突破の大ベストセラーのロマンチックSMファンタジー&マミーポルノの『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』。この世界的ヒットの背景にあるものは、もうご存じのごとく日本ではこの数年劇的にクローズアップされている「アレ」。不明な方は是非、放送をお聞き下さい。
双方向性を大事にする番組なので、是非、質問、ご意見メールを送っていただければ幸いです。
男性論のネクストは、実は再度、女性向けの本を今、準備しています。『四十路越え!』のその後は、五十路か三十路ってことになるのですが、ネクストは三十路関係。といいますか、私の周囲の30代女性の苦悩があまりにも破格なので、そこのところを考えて見ようという試み。
だってですよ!! 安倍政権の「女性が輝く日本」というスローガンのリアルは、現在、30代の女性にガンガン働いて税金を納めろ、そして、結婚して子供もたくさん産んで立派に育てろ、親の介護もきちんとしろというシロモノ。その上、男性の方は草食が完全に常態化して、女性の恋愛欲求は多分この先満たされることはない、という絶望状態。
出版にあたり、前からやってみたかった大学のゼミ形式で、少人数の顔が見えるメンバーとの対話をもとに、様々な問題を掘り下げてみたい、という話を下北沢のプックショッブB&Bの村山女史に話したら、「じゃ、ウチで!」ということになり、急遽、2/8(日)、2/14(土)、3/14(土)、3/28(土)の四日間をオビで講座開催することになりました。
編集者、広告でディレクター時代、ブレストの天才(ホントか?!)と言われた私めは、対話というものから、これまで、物事や時代の本質を浮き彫りにしたり、アイディアを発生させてきました。といいますか、私自身のタイブが人とのコミュニケーションの中でテキストの輪郭をつくっていくタイプなので、今回の試みは「公開編集会議」のようなものでもあるのです。
是非、私と一緒に、今ここに在る女性の最大問題を考えて、語っていきましょう。参加者資格は女性のみ。年齢制限はございません。
人数に限りがありますので、ご興味のある方は今すぐ、エントリーを!!
この週末、とうとう著作としては初めての男性論である『男をこじらせる前に 男がリアルにツラい時代の処方箋』を角川書店から出しました(いや~大変だったァ)。働くことが当たり前になったり、内なる性欲を肯定できるようになったり、と女性はこの10年の間に変化を遂げてきましたが、実はそれ以上の大変革は男性の方に起こっているのではないか?! というのが、この本を書いた動機です。
それなのに、その変化の真相を受け止められず「無いこと」にしている男性の何と多いこと。モテやビジネス本などの対処療法では、そもそも対応することが出来ない男性の状態と環境をひもとき、分析し、おまけに、「こうやったら、より良く生きていけそう」という私なりの回答を、お節介ながら付けてもみた本です。
『四十路越え!』を含め女性の問題は自分が通ってきた道でもあり、迷い無く執筆できたのですが、男性のソレは着手から2年もかかってしまいました。それはなぜかと言えば、結婚や出産適齢期など自分ではどうにもならない現実が押し寄せ、自分の生き方をを考えなければにっちもさっちも行かない女性と違って、学校→会社の社会的レールに乗ってしまえば、思考停止で生きていける(逆にその方が出世したりもします)男性は、そもそも、生き方について悩み、自分なりのオリジナルな生き価値を模索する必要性がなかったのです。ご存じの通り現在は、そのレールそのものが壊滅しようとしているのに、まだうかうかしているのは、まるで、現在の日本国の状態を見るようなものですよね?
目次の一部を紹介しますと、●男の「競争」意識はシンデレラコンプレックスよりもタチが悪い●高齢化で元気が良い母親の無意識の欲望は息子の恋人化(ゆくゆくは愛の名の下の介護)●「組織のらち外の男は真っ当ではない」という呪い●男は未だに感情を「無いこと」にして生きている●「ニッポン男子in外国」は内に漱石を抱えて生きている●男はひとりの坂本龍一がいればいいという子どもを産みたい女の本音●マザコン上等で生きるやり方●おぎやはぎに見るモテ●四谷怪談、忠臣蔵に看破されていた、集団主義の快楽と安心・・・・・。
男性だけでなく、女性にも読んでいただきたい力作でもあり、そして、この本、よくある女性著者の「だから、男はダメなんだ」系の叱咤激励、単なる社会学的な問題提起の本でもないので、「男がダメなのはわかっているから、これ以上オンナな何か言われるのは嫌だ」と毛嫌いしないで、男性のみなさま、読んでみて下さいな。
http://www.amazon.co.jp/男をこじらせる前に-男がリアルにツラい時代の処方箋-湯山-玲子/dp/4041107261
爆クラがこれまであまり手を付けてこなかったアプローチのひとつが、演奏家が繰り出す様々なスタイルや個性、技法によって、ひとつの楽曲がどれだけ表現の違いを現すのか、という「聴き比べ」。
ご存じの通り、およそ世の中のクラシック音楽ファンというものは、その「聴き比べ」こそにこだわり、自分の好きな演奏ラインを確立することに血道をあげるのですが、「爆クラ」においては、主宰者の湯山の興味が、演奏よりも曲の魅力自体に大きく比重があるだけに、なかなか踏み込まなかった分野なのです。
とはいえ、古典としてすでに確立して存在している楽曲が、優れた演奏家のプレイよって、多分作者自身もイメージできなかったような芸術表現が実現してしまうことは紛れもない事実。
コアなファンたちの「聴き比べ」耳に先んじ、執筆を続ける仕事がすなわち、クラシックの音楽ライターさんたちであり、今回は「爆クラ!」のレビュー(タワーレコード『intoxicate』)で健筆を揮ってくださった渡辺謙太郎さんとともに、アルバムの楽曲をベースに、「演奏家たちは、その曲をどう解釈し、表現したのか?」を、語っていきます。
渡辺さんから上がってきた、プログラムは以下のごとし。
レスピーギ「ローマの松」はトスカーニー二対パッティストーニの新旧の名盤対決、バルトークの「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽~第4楽章」は、ショルティー対ブーレーズで、野性的直感と精密機械的アプローチの違いを。ショパン「子守歌」ではルービンシュタイン対アルゲリッチにて、演奏解釈や奏法に男女差は存在するのか?
そして、ブルックナー「交響曲第7番 ホ長調~第3楽章」は、同じ指揮者でも、年齢やオーケストラが違うと演奏はどれだけ変わるのか? をプロムシュテット指揮のシュターツカペレ・ドレスデン盤とライブツィヒ・ゲヴァントハウス盤にて「聴き比べ」ます。
クラシック音楽の魅力の両輪のひとつである「演奏表現」について、とことん、感じて、感動する一夜になりそう!!
予約はこちら↓
http://shinsekai9.jp/2015/01/29/bakukura39/
大変わかりやすい参考資料↓
モーツァルト「トルコ行進曲」
ファジル・サイ↓
グレン・グールド↓
ヴィルヘルム・バックハウス↓
ウラディミール・ホロヴィッツ↓
リリー・クラウス↓
ゲスト
渡辺謙太郎(わたなべけんたろう)
音楽ジャーナリスト。
慶應義塾大学卒業。
在学中より、音楽雑誌への寄稿や、コンサート・プログラムの解説執筆を開始。卒業後、音楽雑誌の編集業務などを経て、2006年からフリー。
現在は、『ぶらあぼ』『intoxicate』『ぴあ』等に執筆するかたわら、『レコード芸術』『バンドジャーナル』の編集作業にも参画。
その他、毎年100万人を動員する世界最大の音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」のクラシックソムリエをはじめ、書籍&CDのプロデュース、テレビやラジオ番組のアナリスト等、各種プランナーとしても活動中。
近著に『クラシックソムリエ検定 公式問題集』(ぴあ/共著)。
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1.29(木)
爆クラ <第39夜>
「アルバム『爆クラ!』発売記念
新春、聴きくらべ演奏合戦」
ゲスト:渡辺謙太郎(音楽ジャーナリスト)
door open 19:15
start 20:00
料金
¥3,000+ドリンクオーダー
¥1,500+ドリンクオーダー(学割)
席亭
湯山玲子
ゲスト
渡辺謙太郎
ババババーン(第五の最初)!! ということで、とうとう、爆クラのコンピレーションアルバムシーズの第一弾が発売されました。その名も『爆クラ!-Vol.1 RAVE CLASSICS クラブ耳がハマるクラシック』まさに原点を見つめ直したテーマでございます。
思えば、1999年のニューヨーク、今は無き最強のサウンドシステムを誇るクラブ、トワイロで、巨匠・DJジュニア・ヴァスケスの8時間プレイを体験していたときのこと。彼がつくりあげる一期一会の複雑かつ抽象的、地獄巡りあり天国の光あり、の壮大な音像を踊りながら、「この感覚は、クラシックの交響曲とそっくりだ」と思い至り、それが爆クラの最初の発案だったのですよ。
メロディーの美しさや、コードの響きを愛でるというのも音楽なのですが、クラシック音楽の中にはそれ以外の深遠な表現の沃野がある、それが、今ここのDJプレイに全く同じかたちで現れている、という驚き! バッハやワーグナーと、上半身裸で陶酔して踊りまくるゲイのマッチョが、重なって見えた一瞬、という!
まー、コロムビアの会議室に缶詰になって、選曲をしたのですが、これが大仕事。気鋭のクラシック評論家でもあり、爆クラのゲストとしても出ていただいたことがある鈴木淳史さんとの白熱セレクト。クラブ/DJミュージックは、いろんな形で要素分類できるのですが、たとえば、「北欧テクノのシンプルで氷点下30度のチルに匹敵する曲は何か無いのか」(この回答は、イサン・ユンの「ビリ」ですけどね)とかの成果が二枚組に収まっています。
というところで、選曲ラインナップはこんな感じ。
[DISC1]
1:不気味部分の「耐える」ミックス
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 ハ短調作品65 ~第3楽章 Allegro non troppo
エリアフ・インバル(指揮) ウィーン交響楽団
2:マルチメディア感覚の映像炸裂
レスピーギ:交響詩「ローマの松」~IV アッピア街道の松
アンドレア・バッティストーニ(指揮) 東京フィルハーモニー交響楽団
3:イビザ島の超弩級サウンドシステムでかけたい
レスピーギ:交響詩「ローマの祭」~IV 公現祭
アンドレア・バッティストーニ(指揮) 東京フィルハーモニー交響楽団
4:泣きのハウスのど真ん中
バーバー:弦楽のためのアダージョ 作品11
イタリア合奏団
5:壁―カフカ的怖さ
バルトーク:パントマイム《中国の不思議な役人》 作品19 Sz.73 ~最終部分
若杉弘(指揮) 東京都交響楽団
6:バルトークとは、川久保玲的体質とみつけたり
バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽Sz.106 ~第4楽章 Allegro molto
エリアフ・インバル(指揮) スイス・ロマンド管弦楽団
7:エヴァンゲリオン的音楽
バルトーク:弦楽四重奏曲第2番 作品17 Sz.67~第2楽章 Allegro molto capriccioso
カルミナ四重奏団
8:ループトランスの快感とグルジェフ、ロバート・フリップ
ドビュッシー:「子供の領分」~1 グラドゥス・アド・パルナッスム博士
ミシェル・ベロフ(ピアノ)
9:地中海の太陽―まどろみ系の最高傑作
ショパン:子守歌 ニ長調 作品57
アンネローゼ・シュミット(ピアノ)
10:ラテンフレーバーバリバリ
ミヨー:スカラムーシュ ~ブラジルの女 (仲田守編)
ポール・メイエ(指揮) 佼成ウインドオーケストラ
[DISC2]
1:ドラムンベース的な、疾走と倦怠の合わせ技
ヒナステラ:ギターのためのソナタ 作品47(1976)~IV: Final: Presto e fogoso
福田進一(ギター)
2:偶然性という意志を超えた音楽
ケージ:プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード~第1インターリュード
高橋悠治(プリペアド・ピアノ)
3:厳しさの先にある気持ちよさ
イサン・ユン:ピリ ~オーボエのための(1971)
ハインツ・ホリガー(オーボエ)
4:ダフトパンク one more timeとの近似値構造
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調~第3楽章 Scherzo. Sehr schnell
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮) ドレスデン・シュターツカペレ
5:なかなかイカせてくれません
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調~第2楽章 Scherzo. Bewegt, lebhaft - Trio. Schnell
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指揮) チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
6:音響・トランス派の極地
黛敏郎:涅槃交響曲 ~V:カンパノロジーIII
岩城宏之&東京都交響楽団
凄いでしょ? 今かつて、ショパンとブルックナー、レスピーギ、ヒナステラが一堂に会したコンピは無かったと思います。 特に、オススメは黛敏郎の「涅槃交響曲」かな。これ、ホントに白その選曲の様子は、30000字に渡るライナーブックレットに収録。普段の爆クラのあのノリにて、語り倒しています。
世の中にはすでにジャズ、ロック、ブルース、レゲエなどポッブスの部分でツウに音楽を追い求めている耳の肥えたリスナーが存在します。この爆クラコンピはそんな「真に音楽好き」の人々の自宅ラインナップに加えていただきたく思います。
ご購入はコチラ↓
http://www.amazon.co.jp/爆クラ-VOL-01-CLASSIC-RAV…/…/B00OIWLOSI
12月30日、年の瀬イヴにグラフィックデザイナーの信藤三雄さんと組んで、「新ニッポン無責任時代 大忘年会」を恵比寿ガーデンホールにて行います。
音楽好きにはたまらない面子が出演するのですが、何と言っても注目は、八代亜紀さん!! 小西康陽さんのプロデュースでジャズアルバムを出したのは記憶に新しいのですが、なんとその御大がジャズコンボを引き連れて登場。
上手な歌手というものは、歌うその場の「地霊」を感じ取って、一期一会の歌唱を披露してくれる才能が備わっているものですが、八代さんはまさにそれ。NYはヴィレッジバンガードの録音、特に『Fly Me To The Moon』はこの世の声とは思われない凄さ。ナマ八代を体験する機会は、あまりないと思いますので、30日には恵比寿集結でゴー。
その他、クレージーケンバンドの横山剣さん、野宮真貴さん、北海道からアイヌ唱和のマレウレウ、スクーターズ、ホフディラン、キノコホテル、リトルクリーチャーズ、奇妙礼太郎、カリスマドットコム、ノエル&ギャラガー、コモエスタ八重樫などなど。
加えて、熟女がみなさんの人生相談にお付き合いする『越冬酒場』もございます。そこにはなんと、五時に夢中の岩井志麻子女子登場。
13時〜終電まで、出入り自由で、前売り5900円は超お買い得でっす。12/30のみそかイヴはけっこう、ぽっかり空いた「けっこう家でダラダラテレビを見がちな1日」に是非、恵比寿までお運びあれ〜。
菊地成孔さんと、12月3日(水)20時から、新しくできた渋谷のユーロライブでトークショーを行います。題して「不道徳音楽講座」。
爆クラはクラシックですが、こちらはもちろん、ジャズを含めポッブス全般。もちろん、テーマに沿って音楽を紹介していきますが、博覧強記かつ言葉の天才でもある菊地さんと、テーマについて大いに語ろうという試みです。
人生と新羅万丈にはすべてサウンドトラックをつけることができる、という信念! のもとの第一回目のお題は「食」。そう、菊地さんは「スペインの宇宙食」を上梓し、私の方は「女ひとり寿司」とふたりとも、食べることが大好き。そして、食べる対象をつい分析することも大好き。
レストランにつきもののBGMから、あの味を連れてくるこの一曲、『失われた時を求めて』の紅茶とマドレーヌ現象のそれぞれまで、食べること、食べもの、料理、味についてのあれこれ。アフターについ、寿司やステーキが食べたくなるだろう、いや、なってほしいものだ、という危険なセッションに是非!!!
チケットは下記のサイトから入って予約購入となります。
http://www.eurospace.co.jp/eurolive/
拙書『ビッチの触り方』(飛鳥新社)を原案に、テレ東の現役女性ディレクター、祖父江里奈さんが監督し、私も構成として参加した、ドキュメンタリー風映画『ビッチ』の上映会&トークショーの最終回が、11/23(日)の14時〜、四谷outbreak! で行われます。
「隣の芝生はこんなに青かった?」これを観た女性いや男性の多くは、現在の女性が選択している性の多様性にきっと驚かれるはず。処女の会から、レンタル彼氏のリアル、60代の現役AV嬢、瀬戸内寂聴、上野千鶴子両氏の出演など、まー、自分としては、そういう特集号を編集した感覚でした。
ちなみに、本日金曜日の深夜TBSの『おーくぼんぼん』にもコメント収録出演したのですが、「性関係赤裸々女性」というコンセプトは、この映画が全てネタ的に先取りしていましたね。今話題の『テレクラキャノンボール』との合わせ鏡で観ると面白いと思います。
是非、お運びアレ。
http://www.randc.jp/artist/bitch/news_detail/1934/
爆クラ初の外タレ登場!!
という言い方もナンですが、今回のゲストは、フランスはボルドーを拠点に活動する二人組電子バロックユニット、スカルラッティー・ゴーズ・エレクトロ。彼らと「バロックとテクノの相思相愛」を追求するとともに、東京ではお初のライブを楽しんでいただきます。爆クラ初、「スカルラッティーで踊ろう!」的ダンスフロアへの誘惑。
ヘンデルやバッハと同年生まれの作曲家、ドメニコ・スカルラッティーのチェンバロ用ソナタをアナログシンセをフューチャーし、テクノスタイルにアレンジし、バロックコスプレで演奏するスカルラッティー・ゴーズ・エレクトロのふたりは、バロック音楽に深く魅入られたピアニスト、ハーブシコーディスト。クラシック音楽を電子音楽でプレイする試みは、日本では富田勲さんがドビュッシーの『月の光』等を、コシミハルさんはシューベルトの『野ばら』を手がけていますが(おふたりとも爆クラのゲストです! )、彼らの特徴はそれがダンスミュージックとしても楽しめるという点。
しかしながら、彼らがテクノに蘇らせようとしたのは、バロック音楽数あれど、なぜにスカルラッティーだったんだ?
しかし、長年爆クラを主宰した身としては、この感性は良く理解できる気がします。ピアノのように強弱やペダリングで情感やゆれを自由に表現できる、19世紀以降の性能抜群の楽器でなく、チェンバロで奏でられる音の世界は、構造と和声そのものの骨格を味わうような格別の音楽体験をもたらしてくれるわけで、まさに初期の電子音楽に似た格別の音楽世界をもたらしてくれるはずなのですから。
そして、通訳兼お話しに加わってくださるのは、日本を代表するシンセサイザーサウンドデザイナーとして知られると同時にテルミンの演奏家として活躍中の生方ノリタカさん。(本当はシンセの話だけでも一晩語りたいぐらいですよ!)
今回の爆クラは第二部を彼らのライブにして、「スカルラッティーで踊ろうダンスパーティー」をVJのALi(anttkc)参も加わって、楽しんでいこうと思います。ドレスコードはありませんが、ポウタイのシャツかフリルのドレスを着てご来場いただき、会場を中世ムードにしていただければこんなに嬉しいことはございません。
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爆クラ第38回「スカルラッティー・ゴーズ・エレクトロ! バロック音楽と電子音楽との蜜月」
11月18日(火)
音楽実験室 新世界【六本木通り沿い。西麻布と六本木の間、旧ディスコa-lifeの並び】
door open 19:15
start 20:00
料金;¥3,500+ドリンクオーダー
¥2,000+ドリンクオーダー(学割)
予約はこちら
http://shinsekai9.jp/2014/11/18/bakukura38/
ゲスト
スカルラッティー・ゴーズ・エレクトロ
イタリアのバロック音楽作曲家、ドメニコ・スカルラッティのハープシコード用ソナタを電子音楽に編曲して演奏するフランスの二人組。ピアニスト、ハープシコーディストであるミシェル・バナンJrとアントワーヌ・スーシャフは、これらのソナタを数多くの機材や電子楽器を駆使し、 様々な色彩やメロディを加えて、エネルギッシュにそしてダンサブルに演奏。彼らの創りだすサウンドは、有名なシンセサイザーの巨匠、ウェンディ・カーロスや冨田勲、フランスの作曲家ジャン・ ジャック・ペリーらと共通のものがある。18世紀風のコスチュームとカツラに身を包んで、原典を自由に解釈した演奏に重点を置き、狂騒的なリズムとベースラインに溢れた高速で陶酔的なダンスミュージックを展開。中世の踊りや、イタリアやスペイン風のメロディ、メヌエットやジーグ、ロンドは、時空を超えて現代的スタイルで蘇る。